生活の場としてかつては様々に活用され、また、成木小学校の学校林としての位置づけを担っていた“あまがさすの森”は、近年整備されることなく放置されていました。

しかし、2017年頃より、有志による森の整備が再開されるに従い、少しずつ森の公益的機能を取りもどそうとする動きが始まりました。

2018年1月27日、成木地区教育環境等研究会主催によるシンポジウムが開催され、地域の方々をはじめ、多くの関係者が集まりました。

当日は、農学博士である井上真理子先生の講演、あまがさすの森の視察を行い、その公益的機能と、環境教育、防災教育の場としての継続的な価値を共有するに至りました。

その後、この森を舞台にした様々な活動が始まりました。成木保育園、青梅幼稚園、四恩幼稚園、成木小学校等の自然環境教育、里仁会、山守塾、青梅りんけん、ゆめなりき、青梅市青少年委員協議会、青梅こども未来等地域団体有志による森林整備活動や普及啓発イベント、青梅市協働事業としての林業体験講座、東京都小学校社会科研究会や東京都教職員研修会等の教員研修等です。

活動回数や活動内容が増えていくにつれ、受け入れ体制の整備が必要となり、2019年9月13日、青梅りんけん主催による、「身近な森林の活用を考える」準備委員会が開催されました。

当準備会は、あまがさすの森にとどまらず、広く青梅市全体の森林への理解を深め、森林の活用と人材育成を視野にいれたものとして開催され、「青梅の森」「あまがさすの森」の視察を含め、数度にわたる勉強会を行いました。

準備会は、「身近な森林の活用を考える会」として活動を継続し、現在は「身近な森を活用する会」に名称変更しています。

当会の特徴は、固定された組織ではなく、興味関心のある人の参加を自由にしているところです。

規約も会費もありません。活動の趣旨に賛同し、できることをやってみたいと思う人の輪をどんどん広げていくことが大切だからです。

参加できる活動に参加し、得意な分野で貢献することで、森林整備や教育をとおして、地域社会の活性化と人のつながりの強化になればという考え方です。

身近な森を活用する会への参加者は、現在約40人となっています。あまがさすの森を出発点として、青梅市全体の森林の整備が進み、教育の場としての森の価値が高まることで、今までボランティアに頼っていた森林の整備と森林教育という新たな事業の創出につなげることができれば、青梅市全体の活性化にもつながると考え、今後更に受け皿の強化(人材育成)と活動の活発化を図って参ります。

2021年4月