小学校の授業サポート

「身近な森を活用する会」のメンバーとして、小学校の社会科の授業サポートに参加しました。

小学校の授業サポート

授業の科目は社会科。5年生です。

先週も授業があり、子どもたちは森のことを知っています。その時に次回やりたいことをアンケート。

①歩くのに邪魔な切り株を切りたい。(誰でも安全に歩ける森になったらいいね!)
②ごみを拾いたい。(きれいな森は気持ちいいよね! でも、ごみ落ちてるかな?)
③椅子を作りたい。
④樹を伐りたい。

などなどあったそうです。

全部実現してあげたい! でも時間が足りない!

ということで、③と④を計画。間伐とベンチづくりのサポートが私たちのミッションとなりました。

あくまで主体は子どもたち。大人はサポート。今風に言うとファシリテーターというやつでしょうか。

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間伐体験

私たちは間伐の場所で待機。谷の広場での座学の後、子どもたちがやってきました。

「よろしくおねがいしまーす!」と、とても元気な子どもたち。軽く自己紹介をして、さっそく現場へ。

まずは、どの樹を切るか選んでもらいます。

「さぁ、どれを伐るか選んでみて!」

子どもたちはそれぞれ選んだ樹の下に集まりました。

実は、前もって私たちで伐る樹を選んでおいたのですが...そこには誰もいない(^^;

「なぜその樹なのか発表してみようか」

それぞれがいろいろな考えで選んでいます。不正解はありません。

講師から、樹を伐る目的と今日のメンバーでできることについて話がありました。そのうえで、子どもたちと一緒に選びなおしたのは、前もって選んでいた樹と同じものでした。

「樹を伐るにはどうしたらいいかな」

「倒れてきたら危ないよね」

「ロープを掛けよう!」「滑車を使おう!」

「さて、どうやって使おうか?」

そんなことを子どもたちと一緒に考えながら、徐々に正解に近づいていきます。

そして、見事一本伐ることができました。

この瞬間、生きている樹は材としての木になります。

ベンチ作り

子どもたちが、倒した樹の枝を払い、幹を2mくらいに切って(玉切りと言います)、広場に運んでいきます。

大人たちは鋸引きのコツを教えたり、木が転がっていかないように抑えたりするだけ。子どもたちは誰に言われるでもなく、自然体で協力し合って作業を進めていきます。

谷の広場に材が集まると、ベンチづくりの作戦会議。

どのようなベンチを作るのか、どうやったらできるのかと簡単な説明の後、3グループに分かれて作業です。

私はベンチの足の部分を作る班をサポートしました。

30㎝くらいの丸太3本を三角形に積んでかすがいで止めるだけなんですが、子どもたちにとっては初めての作業。

一緒にいた講師が教えたのは、「これが見本。こんな感じのもの作ってね。」だけ。

後は子どもたちが「あーでもない、こーでもない」と意見を出し合って、作業を進めます。

大人はあえて何も言いません。

すると自然とリーダーが現れ、意見を言う子が現れ、ぽつんとしている子を促し、試行錯誤が始まり、一歩一歩完成へと近づけていく。見事なチームワーク。誰も指示していないのに。

大人同士だったらどうなんだろ...?

そしてクラス全員で1つの見事なベンチを完成させました。

ありがとうを忘れずに

今回伐った樹の年輪は41すじ。41年前に誰かが植えた杉の木です。

植えた人は、きっと将来誰かの役に立つと思ってこの樹を植えました。後に続く人は、きっと誰かの役に立つと思ってこの樹を育てました。残念なことにその樹はこれ以上育たなくなってしまいました。

枯れて倒れて朽ちてしまう前に、役に立ててあげたい。それはこの樹を植えて育ててくれた人への感謝の気持ちです。

また、この樹を伐ることで、周りの樹は元気に育つことができます。森が明るくなって下草が増えたり、低い木、実のなる樹が生えてくれば動物たちにとっても住みやすい森になります。樹々が元気になって根がしっかりと張れば、災害は起こりにくくなります。

きっと、ずーっとこの森を育ててくれていた人たちも喜ぶでしょうね。

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